特定小電力トランシーバーの中興の祖と言えばALINCO DJ-R20D。ロングアンテナで高感度、全47cj搭載、シンプレックス、同時通話などに加え本記自体がレピーターとして動作する機能を詰め込んだ元祖全部入りモデル。ライセンスフリー無線という趣味のジャンルの発展に貢献した1台だ。
その後、DJ-R100Dを経てついに登場した3世代目となるALINCOのフラグシップ特定小電力トランシーバーがDJ-R200D。いまままでの高感度、高機能に加えてデザインもよりクールに進化。発売前から注目の1台だ。
外観ディテイル ALINCO DJ-R200D
ディテイルをチェックしてみよう。
アンテナはDJ-R100Dよりもよりしっかりとした印象を受ける。DJ-P221Lに採用されているものと同じ部品を使っているようだ。DJ-R100Dのアンテナは使っていると曲がってきてしまうことが多かったので、そういったことが減ることを期待したい。
スピーカーマイク端子はねじ込み式1ピンコネクタを採用している。これもDJ-P221Lなどと同じ。しかし、スピーカーマイク使用時にカバーが完全に取り外されてしまうタイプのため紛失が心配だ。このあたりは評価が分かれそう。
フロントパネルはDJ-R100Dのあったキーが踏襲され、デザインがより洗練された印象。ブラックの液晶周りがクールだ、ベルトクリップも簡素なものではなく、ある程度しっかり感のあるものが採用されている。
機能・性能はどうか? ALINCO DJ-R200D
機能面では様々な新機能が付加されているが、ライセンスフリー無線のホビーユーザーにとって目新しい機能はないかもしれない。いままで以上の高感度を実現しているかどうかが最大のポイントだろう。
レピーターとして設置することを考えているユーザーは電源関係が気になるかもしれない。DJ-R100DがDJ-R200Dのように常設レピーターの運用に多用されなかった一因がそこにあるからだ。ソーラーパネル発電のレピーターのバッテリが一時的に電圧低下した後に、電圧の回復とともに復旧できるかがポイントだ。
実勢価格はどうなる? ALINCO DJ-R200D
気になる実勢価格は26000円前後になると予想される。セールなどで2万円台前半で売られる機会があれば買い時かもしれない。いずれにしても15日の発売が待ち遠しい。