市民ラジオのEsコンディションのチェックはNICT ‘fxEs’

NICT(情報通信研究機構)は情報通信を専門に研究する国立研究開発法人。その一環として短波帯の通信に必要な電離層についての研究を行っています。

電離層の観測をする施設が、北海道(稚内)、東京(国分寺)、鹿児島(山川)、沖縄(恩納)に設置されていて、そこで観測されたデータをwebサイトを通じてリアル対うで公開している。様々なデータが公開されているので、それらのデータを総合してコンディションを判断しているベテランCBerも少なくない。

NICTの観測データで最もCBerに活用されているデータと言えば、スポラディックE層のコンディションがチェックできるNICT ‘fxEs’だ。ここを見れば各観測点でのE層の臨界周波数を一覧することができる。数値が表示されるだけでなく、スポラディックE層発生と言える臨界周波数になると、イエローやレッドの表示になり分かりやすくコンディションを伝えてくれる。

ただ、観測点が全国に4か所しかないため、このサイトの情報は万能ではない。数値的には上昇しているのにEsQSOが成立しなかったり、観測データではコンディションアップしてないように見えても実際には交信できたりすることもある。また、F層伝搬のコンディションは別のデータを活用して判断する必要がある。

とはいえ、CBerには欠かすことのできないコンディションチェックツールとしてNICT ‘fxEs’を一度はチェックしてみよう。

NICT ‘fxEs’ values for the past two hours

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。