八重洲無線株式会社はデジタル簡易無線の新機種STANDARD VXD30の販売を開始すると発表した。この機種は人気のVXD20の後継機で、免許不要で簡単な登録のみで使える3R登録局である。
新機種だが、本機はすでに販売されているMOTOROLA MT10と同じ筐体が使われている。おそらく回路も同じものが使われていると思われるため、基本性能はMT10と同じなのではないだろうか。MT10の基本的な情報については、ももチャンネルで過去に公開された動画で確認できる。
スペックはどうなのか?
MOTOROLA MT10はVXD20に比べて本体サイズ、バッテリーサイズともに小さくなっている。よって、VXD30もVXD10やVXD20とバッテリーの互換性がないものの、コンパクトで軽量になっている。アンテナ端子やスピーカーマイク端子の形状は踏襲しているため、それらの機種から乗り換えても引き続き利用することができる。
ライセンスフリー無線の遊びにおいてMT10でネックになったのが感度の問題だ。都市部などの業務シーンでは、利用者が多いことやノイズ源が多いことで混信によるキャリアセンスが問題になる。それを回避するために、意図的に感度を抑えた設計になっているのだろう。この点がVXD30も同じだとすると、より遠くと交信しようというシーンでは足かせになるかもしれない。とはいえ、この辺りはプログラムで味付けをされている内容と思われるので、STANDARDブランドで出すにあたって改善されていることを願いたい。
過去にももチャンネルで、MOTOROLA MT10とSTANDARD VXD20の感度比較動画も後悔されている。
保証期間は3年!
MOTOROLA MT10は保証期間2年となっていたが、STANDARDということでVXD30は保証期間3年となる。これはホビーユーザー・業務ユーザーともに嬉しい知らせだ。
気になる売価と発売時期
STANDARD VXD30の標準価格は57,800円と発表されている。実際の売価は39,800円程度になるという情報だ。
プレスリリースには発売時期9月初旬となっているが、すでに過ぎている・・・最新の情報では9月18日より出荷開始とのことだ。来週には販売店の店頭で見られるかもしれない。